本稿ではフロリダ オーランドで開催中のIgnite 2019から、Windows Virtual Desktop関連の情報をお伝えする。

Ignite 2019 WVD関連アップデート情報まとめ

Ignite 2019について

Igniteはマイクロソフトが毎年開催するイベントで先進的かつ包括的なテーマを扱うとされ、2019年の参加者は27,000人に達し、1,226ものセッションが催されるITプロフェッショナルとデベロッパー向けの巨大なイベントだ。昨年に続きフロリダ州オーランドに位置するオレンジコンベンションセンターがIgnite 2019の会場となった。筆者はイベント初日の開始2時間前に会場入りしたが、すでにたくさんの人々がマイクロソフト本社 CEO  サティア ナデラ氏のキーノートをその目で見るべく、たいへんな行列を作っていた。キーノートの様子については、ブログ「Microsoft Ignite 2019 Vision Keynote」でお伝えしているとおりだ。

Microsoft Ignite 2019 Vision Keynote

WVD関連情報アップデート

筆者がIgnite 2019の中で見聞きしたWVD関連情報は以下の通りだ。

ディスプレイ・ドライバーの大幅強化

デモ動画では従来のバージョンより約381%高速化。
マルチセッションでの利用時、ビデオを再生するユーザーがCPUを独占してしまうケースが改善される。


▲動画再生時のFPSが大幅改善されている

Microsoft Teamsビデオ会議のサポート

Ignite 2019で様々な機能強化のあったTeamsをWVDでもフルに活用できるように。

▲WVD上でTeamsのビデオ会議が動いている

Azure MigrateでのVDIアセスメントサポート

既存のユーザーワークロードを定量化可能なVDIアセスメントツールがAzure Migrate上で利用可能となった。

App Assure

既存VDI環境で動いていたWindows 7/10アプリケーションがWVD上でも動くような支援を受けられるプログラム。ユーザーのWVD化を後押し。

▲Windows 10 EnterpriseではすべてのWindows 7&10VDI環境が対象になるという

Azure Stack HubのWVDサポート(Preview)

オンプレミスに設置するAzure Stack HubでWVDが利用可能になるという。

Azure MigrateでのVirtual Desktopアセスメント

筆者が個人的に興味をひかれたのはLakeside Software社のアセスメントツールがAzure Migrateの一部として利用可能になるというアップデートだ。Day 4に開催されたセッション、「The ABCs of Windows Virtual Desktop Migration」では、Azure Migrateに統合された同ツール用いてデジタルワークスペースを定量化し、移行前と同等以上のユーザーエクスペリエンスを利用者に提供し、また継続的に移行後の環境を評価するためのキーとなるLakeside SysTrackの様子が紹介された。


▲Azure Migrate(Microsoft社のLift&Shift支援ツール)におけるVDIアセスメントツール画面

Lakeside SysTrackはユーザーのデスクトップ利用状況をさまざまな観点で計測・可視化し、WVDへの移行判断に活用できるツールだ。

▲ターゲットとなるAzure VMのサイズや、ユーザーごとのデスクトップ利用時間が可視化され移行後のランニングコスト試算が容易になる


▲ダッシュボードでは、ユーザーごとのプロファイル詳細を確認でき、WVDへの移行判断材料とできる

気になるのはAzure Migrateに表示されている同ツールの「Start migrating your system to Azure 」という表記だ。本ブログでは引き続き当該機能をキャッチアップしていき、Azure Migrateを用いたデスクトップのWindows Virtual Desktopへの移行を検証してゆくつもりだ。