# Next On Tour Tokyo

 

4年ぶりにオンサイトで開催された.NEXT On Tour TokyoのNutanixとMicrosoftのセッションの内容を凝縮してご紹介いたします。

本イベントは、米国シカゴで開催したNutanixのグローバルイベント.NEXTを半日に凝縮した.NEXT On Tour Tokyoの内容になります。
**日本マイクロソフト株式会社 高添 修 氏と、ニュータニックス・ジャパン合同会社 鈴木 孝規氏が「クラウドの現在と将来、NutanixとMicrosoftが実現する多様性と新たな価値を提供するクラウドインフラ」について登壇されました。

1.最近のAzureの強さ

現在のAzureはパブリッククラウドのシェア率は22%(AWSは33%)と右肩上がりなっており、直近ではOpenAIの取り組みやCopilotもGAされています。
「これまでクラウドから培ったものでオンプレにも足を延ばしていく」と高添氏は語った。

2.Nutanix Cloud Clusters(NC2)のクラウド移行

NC2は今後のクラウド移行をサポートしています。例として2つ挙げられました。
一つ目は、プライベートリンク経由でAzureへ、そこからOpenAIを活用することも可能です。
マイクロソフト Azureに連携することによって、Windows server 2012のサポート延長も低コストで実現できます。

2つ目は、Azure arcとの連携です。
ハイブリッドクラウド意識してきれいにしていきたい場合はAzure Arcを利用することで、スムーズな移行が可能とのこと。

ハイブリッドクラウドの最適運用ができる点、既存の環境をクラウドに運ぶことをサポートしてくれる点で便利なソリューションであること知ることができました。

3.NC2 on Azure

NC2をon Azureという形で使うことによって、Azureのクラウドならではの恩恵を受けることができます。
Azureはワールドワイドでリソースを持っているため、各種Azureのサービスをいつでもどこでも利用することができます。

また、ハードウェアの管理では当たり前だったラックの確保であったり、ラックの位置を把握するということをAzureが責任を持つので
分単位ですぐリソースを展開することが可能になります。
(クラウド上でNutanixを立ち上げてPrismがすぐ利用できます)

ユースケース

・初めてパブリッククラウドを使うとき
例えば、クラウド移行する際はリファクタ作業が大変ですよね。NC2 on Azureは変わりにAzureがやってくれるのでコードを変更することなく移行が可能です。
・DRなど、データセンターのラック探しから
上述した通り、ラックの管理はAzureが責任を持ちます。さらに常にオンプレからスナップショットを転送して保管することが可能です。
また、立ち上げるときだけスケールアップすればいいので、ハードウェアと比べて大幅にリードタイムが短縮します。
・すぐに使いたいとき
クラウドなので使いたい時に迅速に立ち上げることができます。

アーキテクチャ

アーキテクチャの特長としては以下の3つです。
・仮想プライベートクラウドを自由に払い出しできる
・オンプレミスと同じネットワークアドレス範囲でクラウドでも使える
・オンプレミスとは別のネットワークとして扱える

セキュリティに関してはAzureが責任をもってやっており、
さらにNutanixも国防関連や、金融のお客様が多いので安心です。

4.まとめ

NC2 on Azureの特長ポイントは以下の4つでした。
生産性が向上:リソーススケール柔軟にできる
移行性:IPアドレスそのまま利用可能
信頼性:SAL 99.5%とオンプレとおなじようなレベル感で使える
将来性:AI・MLなど、最新のAzure活用してDX推進をサポート

 

「run everywhere」

~アプリとデータをあらゆる場所で~

というメッセージでセッションは締めくくられました。

個人的にNutanixは”ハードウェア”というイメージがとても大きかったので、今回ハイブリッドクラウド/マルチクラウドとの共存を強く語っているのが印象的でした。