日商エレクトロニクスのテクニカルマーケティング担当です。
只今ラスベガスでMicrosoft Inspire2019に参加中。3日目のCore Noteの熱狂を現地からお伝えします。

今年もやってきた!Microsoft Inspire!

昨年に続いて今年もやってきました。
灼熱とクーラーで底冷えのLas Vegasで開催されるMicrosoft Inspire。
既に現地入りしてから5日経ち、Inspireも3日目。本日はMicrosoft CEOのサティア・ナデラ氏が
登壇するCore Noteが開催されますので、現地からレポートいたします。

Core NoteはPark MGMホテルの隣、T-Mobile Arenaで開催
朝7時開場で8時半開始。気合を入れて6時半に会場へ。
でも結構ならんでいる!さすがサティア、、、

Microsoft Inspire会場の様子

ここからしばし待ちます。
朝のラスベガスはまだ涼しいのでいいなー、と思っていたら5分後には太陽がしっかりと出てきて、もの凄く暑くなりました。日差しが痛い。

7時にはすごい人。皆さんラスベガスまで来てサティアを見ずに帰れるか!という強い意気込みを感じます。
さながらライブの開演前の熱気。こういう雰囲気はなかなか日本だと味わえないですね。

Microsoft Inspire会場の様子

7時を少し過ぎても開きません。まだラスベガスの熱気を楽しめと。
もう少し時間がかかるのでInspireのサマリーをご紹介。

Microsoft InspireはMicrosoftのパートナー向け年次最大のカンファレンスです。
よって、新製品発表よりもパートナーとの施策、各国のパートナー達の商談事例やサービスの紹介、パートナー間のコラボレーションなどがメイン。製品系の大型アップデートは11月に開催されるMicrosoft igniteをお楽しみに。

初日はコーポレートバイスプレジデントのガブリエラ氏が登壇し、「ここにいる全員、今週中にTeamsインストールしてね」と呼びかけつつ、パートナーへの感謝を述べました。Slackがスマホにはいっていたら怒られそうですね。
CoreNoteの詳細は割愛しますが、印象的だったキーワードは「Digital Democracy」
世界中全ての人が、最新のITで、便利に過ごせるよう、デジタルを民主化する、と。
国も、職種も、年齢も、関係なく。DeveloperでもNon Developerでもテクノロジーを最大限に活用できるようする、という強い宣言のように聞こえました。

ついに登場、Microsoft CEO サティア・ナデラ

会場入りしてから30分ほど待つと、オープニングのパフォーマンスが開始。
もう開場のテンションは最高潮。Techカンファレンスとは思えない盛り上がりです。

Microsoft Inspire
スタンディングオベーションでお出迎え

今回のCore Noteですが、凄くおもしろかった。Inspireされました。
Microsoft社の方針や、今後のビジネスチャンスなど、硬めの話も当然あるのですが、
それよりも、Microsoftのテクノロジーで「こんなことできるんだ」という驚きと、「ここから生まれる新しいサービスはどんなものだろう」というワクワクを与えてもらいました。

特におもしろかったデモをいくつかご紹介。
サティアさんが混ざってデモしてます。初めて見た。。
これ何してると思います?

スマホのアプリを通してみると

これです。会場の机の上に何やら建物が、、、
そうです。マインクラフト。
Mixed Realityでマイクラを楽しんでいます。
Azure Special Anchorというサービスが使われており、現実世界の位置情報とマイクラの世界をマッピングしてくれます。これ見ていて本当に楽しそうだった、、、無償でできるみたいなのでやってみます。
このアプリの情報はMicrosoft Azure上に蓄積されていくので、今後HoloLens などで活用したアプリが登場する、というのも容易に想像できます。没入感すごそうですね。

また、HoloLensで自分のアバターに、自分の声で、英語→日本語に翻訳して話をさせる、近未来的なデモも。

HoloLensデモ

翻訳言語にあえて日本後が選ばれたのがまず嬉しかった。。
少し癖を感じる日本語ではありましたが、かなりなめらかに翻訳されました。
当然このアバターに色んな言語を話させることができます。言語の壁がなくなる日も近そうですね。
AzureのTranslatorやSpeechといったサービスが使われています。

あと1つ紹介したいのはTeams
先日Slackのシェアを抜いた、というニュースもありましたが、Microsoft社が引き続きPushするコミュニケーションツール。デモのポイントはTeams ミーティングの際のホワイトボード。
会議室にあるホワイトボードってWebミーティングで使いにくいですよね。見えるようにカメラを向けてもホワイトボードが人で隠れてしまったり、、、

この問題、Microsoftの解はこれです。

Teams

ホワイトボードの前に立つ人の透明人間化。
ホワイトボードとして認識した部分に写り込んだものを透過して見せることが可能になっており、
Web会議で話しながら、ホワイトボードを利用するということが可能に。すごいですね。
私は結構Web会議使いますし、ホワイトボード好きですので、これ早く使いたいです。

こういった素晴らしいアプリケーションですが、つくるにはコードを書く必要があります。。。
これまでは。
これからはそんなことないのです。
コードが書けなくてもアプリが作れる時代がやってきました。

これまた日本が取り上げられて嬉しい限りですが、伊勢の老舗店 ゑびや様の事例です
Power Platform

Non Developerである社員の方が、お客様の来客数を収集、分析し、グラフで視覚化する、というアプリケーションをコードなしでつくってしまいました。ゑびやでは、天候や季節で来客者の特性や人数が大きく変動するため、食材の仕入れが難しい、という課題がありましたが、このアプリで最適な仕入ができるようになったとのこと。

使ったのはPower Platform
Non Codingでアプリの開発からデータの可視化、AIやMLとの連携まで行えます。
サティア氏は、「Citizen Developer」と表現していましたが、プログラミングが書けなくてもアプリが作れれば、
ますます色んなサービスが生まれてきそうですね。Power PlatformはDigital Democracyに大きく寄与しそうです。

まとめ

すごいスピードで変わっていきますね。
色んなできなかったことがテクノロジーでできるようになり、またこれまでITに関わっていない人たちも自分たちがほしいアプリを自分たちでつくりはじめる。
既にそうなっていますが、テクノロジーを自分たちで囲うのではなく、如何に早く、多くの人にシェアしてさらによりよい新しいものを生み出せるか、といことがますます重要になってきますね。
引き続きInspireされて、皆様に少しでも有益な情報を発信します。

最後までお付き合いありがとうございました!

この記事を書いた人

Azure導入支援デスク 編集部
Azure導入支援デスク 編集部
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