Azure Arc とは?クラウドスマートなハイブリッドクラウド、マルチクラウドを実現!

 

クラウド移行というと、パブリッククラウドにすべてのシステムやデータを移すことをイメージするかもしれません。

また、「クラウド成熟度」という言葉から、完全なパブリッククラウドへの移行がゴールと考える方もいるかもしれません。

しかし、完全なパブリッククラウド移行だけがクラウド移行のゴールではなく、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドという選択肢もあります。

昨今では、クラウドスマートという考え方もあります。これは、クラウドファーストという考え方の対極にあるもので、クラウドとオンプレミスを適材適所で両方の利点を活用する考え方です。

実際に、ハイブリッド・マルチクラウドこそが最適な環境と考えるIT管理者も多いでしょう。保有するワークロードを把握して、オンプレミスやクラウドを適材適所で利用することでコストやパフォーマンス、セキュリティなどの面で最適化されたIT環境を構築することができます。

今回は、このハイブリッド、マルチクラウド環境を構成するためのAzure Arc というソリューションについてご紹介します!

 

Azure Arc とは?

Azure Arc は、マルチクラウドやオンプレミスで一貫した管理プラットフォームを提供するサービスです。

Azure Arc を使えば、オンプレミスやAzure以下のクラウドなどAzure の外部でホストされている仮想マシンやKubernetes クラスター、データベースなどのリソースを Azure Resource Manager を使って、あたかも Azure 内で実行されているかのように管理できます。

これにより、ハイブリッド、マルチクラウド環境を利用されているお客様は、それぞれのサービスでリソースを管理する必要がなく、Azure Arc を使った一元管理により運用の効率化が可能です。

 

Azure Arc の料金

Azure Arc の料金は、基本的には無料です。Azure Arc で利用可能な機能の中には、追加料金が発生するものもありますが、その場合はそのサービスの価格で請求されます。

例えば、Azure Arc で管理するサーバーで使用される Azure Monitor や Microsoft Defender for Cloud などの Azure 管理サービスは、そのサービスの価格で請求されます。

 

Azure Arc 対応サービス

サーバー

Windows および Linux の物理サーバーや仮想マシンを Azure Arc に接続して、Azure のインベントリ、管理、ガバナンス、セキュリティなどの機能を利用できます。

 

Kubernetes

任意の場所で実行される Kubernetes クラスターを Azure Arc に接続して、GitOps を使用した構成管理や Azure Policy を使用したコンプライアンス管理などの機能を利用できます。

 

データ サービス

Kubernetes 上で Azure SQL Managed Instance や Azure Database for PostgreSQL サーバーなどのデータ サービスを実行できます。これらのサービスはクラウドネイティブの特徴を持ち、エラスティック スケールや自動更新が利用できるメリットがあります。

 

SQL Server

SQL Server インスタンスを Azure Arc にアタッチして、Azure のサービスや管理機能を拡張できます。

 

仮想マシン (プレビュー)

VMware vSphere や Azure Stack HCI などの環境で実行される仮想マシンをプロビジョニングや管理ができます。

 

Azure Arc のメリット・特徴

Azure の運用ナレッジを活用!

Azure portal や Azure CLI などの既存のツールや手順を使用して、Azure Arc 対応のリソースを操作できます。

Azure のロールベースのアクセス制御 (RBAC) やタグなどの機能も利用できます。

 

ハイブリッドとマルチクラウドを一元管理!

Azure Arc を使用すれば、インフラストラクチャの場所に依存せずに、クラウドネイティブなアプリケーションやデータ サービスを実行できます。オンプレミスや他のクラウドサービスでも、Azure のサービスや管理機能を使用して一元管理することができます。

 

高度なセキュリティとコンプライアンス管理が可能!

Azure Arc を使用すれば、ハイブリッド、マルチクラウド環境全体で一貫したセキュリティとコンプライアンスの管理が可能です。

Microsoft Defender for Cloud や Azure Policy などのサービスを使用して、リソースの脅威検出やポリシー適用などを行えます。

 

Azure Arc でハイブリッド・マルチクラウドを実現するためには

Azure Arc は、ハイブリッドクラウドやマルチクラウドの環境でも、Azure の一貫した管理プラットフォームを利用できる画期的なサービスですが、適材適所でワークロードを最適に稼働させるためには、アプリケーションチームとインフラストラクチャーチームのコミュニケーションを向上し、自社のワークロードやデータをしっかりと把握することも大切です。

 

まとめ

Azure Arcは、オンプレミスや他のパブリッククラウド環境に分散するリソースをAzure Portalから一元的に管理できるサービスです。

これにより、ハイブリッド・マルチクラウド環境の運用・管理業務の効率化やセキュリティ・コストの最適化などのメリットを享受できます。

クラウドスマートなハイブリッド、マルチクラウド環境を目指すために 、Azure Arcの利用を検討してみてください。

この記事を書いた人

髙橋 和輝
髙橋 和輝
テクニカルマーケターとして、新技術の検証、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
学生時代はアプリ開発に興味がありましたが、インフラ、セキュリティ事業を経て、現在はクラウド屋さんになっております。
コロナ禍前は、月1で海外旅行にいくなどアクティブに活動していましたが、最近は家に引きこもってゲームが趣味になっています。

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