Microsoft 365 Copilotとは?

~AIを活用した業務効率化ツール~

 

皆さんこんにちは!

今回は、Microsoft Inspire2023のKeynoteでも追加情報が発表された「Microsoft 365 Copilot」についてご紹介します!!!

Keynote中の参加者アンケートからも、Keynote発表の中で、Copilotを含むAIを活用した業務効率化は大きく期待されていました。

※Keynotesの発表についてまとめた記事はこちら

※本日時点(2023年7月)の情報ですので、アップデートがあり次第、こちらも加筆/修正していきます。

 

 

1. Microsoft 365 Copilotとは

Microsoft 365 Copilotとは、大規模言語モデル(例:ChatGPT)をMicrosoft365製品(例:Excel、Word、PowerPoint、Outlook等)+データ(例:Word内の文章やメールの文章)と組み合わせることで、業務効率化を助けるツールです。

※Microsoft 365 Copilotの特徴を直訳すると、「地球上で最強な効率化ツールの1つ」とのこと

 

どのようにして我々の作業はMicrosoft 365 Copilotによって効率化されるのでしょうか。

主な機能として、書類の自動作成やメールの自動返信等、作業者の補助機能を提供してくれます。

 

Word上では、OneNoteに保存されている議事録等のドキュメントをMicrosoft 365 Copilotに

読み込ませ、0から提案書を作成することができます。

Outlook上では、過去の返信内容から推測し、返信用の文章を自動で生成したりすることができます。

PowerPoint上では、Word等のテキストドキュメントをもとに、自動でプレゼンテーションを作成することが可能です。

 

実行するために複雑な手順はなく、手軽に、直感的に操作できることも特徴の一つかと思います。

参考動画:Microsoft 365 Copilot の仕組み – YouTube

 

気になる価格ですが、Microsoft Inspire2023で発表されました。

1人当たり月額30米ドル、日本円にして約4200円で利用できます。

本日時点(2023年7月)で、まだ正式リリース日は発表されておりません。

 

2. 導入するには ~準備編~

さて、Microsoft 365 Copilotを導入するにはどのような準備が必要なのか。

Microsoft Community Hubに掲載されている”How to prepare for Microsoft 365 Copilot

をもとに説明していきたいと思います!

 

2-1. 技術要件

Microsoft 365 Copilotの導入には、以下が必須条件になります。

 

〇 Microsoft 365 E3 または E5ライセンス

〇 Azure Active Directoryアカウント

〇Microsoft 365 Copilotチャネルの参加 または Microsoft365月次エンタープライズチャネルの参加

 

また、こちらは推奨事項にはなりますが、既存の社内ネットワークをMicrosoft365ネットワーク接続の原則にしたがって設定することで、最大限その機能を活かすことができます。

概要はMicrosoft公式ページをご覧ください。

Microsoft 365 ネットワーク接続の原則 – Microsoft 365 Enterprise | Microsoft Learn

 

2-2. 権限/コンテンツマネジメント

Microsoft 365 Copilotの権限や、作成したドキュメント等のコンテンツの管理設定は、

Microsoft365テナント内の設定が適用されます。

そもそも、権限が周りが適切に設定されているのか、ガバナンスが整備されているかは、

導入するうえで非常に重要な要素です。

 

2.3 セキュリティ/プライバシー/データ

Microsoft 365 Copilotはテナント、グループ、個人のデータを保護できるよう設計されており、

Microsoftが掲げる「責任あるAI」に基づいて運用されます。

読み込むデータはあくまでもMicrosoft365内のデータであり、外部(社内)のデータを

読み取ることはありません。また、機械学習に利用されることもありません。

 

データの流れですが、下図の通り、Azure OpenAIサービス内で完結します。

 

 

Microsoft 365 Copilotで自動生成されたドキュメントの所有権は

利用ユーザ側のものであり、Microsoft側ではありません。

ですが、生成されたドキュメントが著作権等を侵害しているかは、法的な範囲のため、

Microsoft側で確認することはありません。

 

2.4 ライセンス

Microsoft 365 Copilotのライセンス付与方法は、その他Microsoft365サービスと変わりはありません。

個人、もしくはAzure Active Directoryグループに対して付与することが可能です。

その他、システム管理系の操作は今後のアップデートで紹介されていくとのことです。

 

3. 導入に向けて

Microsoft 365 Admin Centerでは、Microsoft 365 Copilot導入向けてツールや情報を提供しています。

こちらのサイトには、Copilotに関する基本情報や、ガイドラインが掲載されていますので、

是非確認してみてください。

Microsoft AI のヘルプとラーニング

 

参考資料

How to prepare for Microsoft 365 Copilot – Microsoft Community Hub

この記事を書いた人

森 信之介
テクニカルマーケターとして、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!