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Power Automate の並列処理について

Power Automate の Apply to Each アクションは並列での処理が可能で、フローの処理時間短縮が図れます。

具体的な手順と、ハマるポイントを見ていきましょう。

設定手順

Apply to Each アクションの「・・・」をクリックし設定を開きます。

コンカレンシー制御をオンに変更し、並列処理の次数で同時に処理するプロセス数を変更できます。

通常だと、Apply to Each が受け取ったデータの個数分の処理が直列実行され、

データが多いと処理に時間がかかっていました。

この設定により、並列実行が有効になり処理時間が短縮します。

 

ハマるポイント

Apply to Each 内で変数に値を代入し、後続のプロセスで使用すると意図した値が取れない場合があります。

これは並列処理がランダムに実行され、別の並列処理の値が代入されることが原因です。

特に変数に格納した値を次のアクションで利用する場合など、意図した値が取れないとフローに大きな影響が出ます。

現時点では並列化したApply to Each 内での変数利用はサポートされておらず、今後のアップデートに期待です。

 

この記事を書いた人

髙橋 和輝
髙橋 和輝
テクニカルマーケターとして、新技術の検証、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
学生時代はアプリ開発に興味がありましたが、インフラ、セキュリティ事業を経て、現在はクラウド屋さんになっております。
コロナ禍前は、月1で海外旅行にいくなどアクティブに活動していましたが、最近は家に引きこもってゲームが趣味になっています。

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