OpenAI社が発表 – ChatGPTをより使いやすく「Memory」という新機能



皆さん、こんにちは。

少し遅れての発信になってしまいますが、OpenAI社が新たな機能である「Memory」を開発/試験中であることを発表しました。

この「Memory」はChatGPTをより使いやすくする機能であり、過去に自分が入力した情報、それも自分作成したチャットだけでなく、その他のチャットで利用したプロンプトを覚えてくれます。

ChatGPTに慣れてきている方も非常に多くなっていて、回答精度を上げるため、前提条件を教えてから回答をもらうことが増えているかと思います。

例えば、私はカフェのオーナだったり、あなたは優秀なマケーターだったりというような情報を指しています。

Memory機能により、ChatGPTは以前の前提条件を覚えてくれるようになるため、新規にチャットを作成したとしても、改めて入力することなく質問することができます。

何度も同じことを入力する必要がなくなるため、より利便性の向上が期待されます。

もし、条件を削除したい場合ですが、チャットの削除ではなく、memoryに登録されている情報そのものを削除する必要があるのは注意点になります。

常に同じ条件でChatGPTを使う方ばかりではないので、反対に邪魔になってしまうこともあるかと思います。Memoryでは、設定のオン・オフ一つで切り替えることも可能になっているので安心してください。

また、Memoryに登録されている情報はモデル向上のために使用される可能性があるため、(この機能だけに限った話ではありませんが…)利用されたくないと思われるのであれば、オフにすることをおススメします。

この機能と関連し、「Temporary Chat」という機能も新たに実装される予定のようです。Temporary Chatはmemoryに登録されている情報は読み込まない、かつ履歴にも残らないうえに、AIモデルのトレーニングにも利用されません。

心配な方はTemporary Chatの利用を検討してみてはいかがでしょうか。


公式URL:Memory and new controls for ChatGPT (openai.com)

 

この記事を書いた人

森 信之介
テクニカルマーケターとして、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!