真のハイブリッド・マルチクラウドを実現するNC2 on Azure とは?

今回は、11月に発表されたNutanix Cloud Clusters on Microsoft Azure の日本リージョン提供開始についてのご案内と共に、ハイブリッド・マルチクラウド時代の課題を解決するNC2 on Azureについて解説します。

 

ハイブリッド・マルチクラウド採用の壁

ハイブリッド・マルチクラウドとは、オンプレミスのプライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせて利用するクラウド環境のことです。ハイブリッド・マルチクラウドを採用することで、ビジネスの柔軟性や効率性を高めることができますが、同時に多くの課題も抱えています。

 

導入フェーズの課題

ハイブリッド・マルチクラウドを導入するには、新しいスキルの習得やネットワークやセキュリティの再構築が必要です。例えば、以下のようなスキルが求められます。

  • パブリッククラウドのサービスや料金体系に関する知識
  • クラウド間のデータやアプリケーションの移行や連携の方法
  • クラウドのパフォーマンスや可用性のモニタリングや最適化の方法
  • クラウドのセキュリティやコンプライアンスの要件や対策

ネットワークやセキュリティの設計や運用も、オンプレミスとパブリッククラウドの両方に対応できるように変更する必要があります。

 

運用フェーズの課題

ハイブリッド・マルチクラウドを運用するには、オーバープロビジョニング(意図しないリソースの大量生成)や課金管理の複雑さやリソース利用状況の不透明さなどの課題に直面します。例えば、以下のような問題が発生します。

  • パブリッククラウドのリソースの課金や見積もりの仕組みが異なる
  • パブリッククラウドのリソースの利用状況や効果の測定が難しい

さらに、ハイブリッド・マルチクラウドでは、縦割りのインフラに存在する別々の管理ツールを使って、オンプレミスとパブリッククラウドの両方のリソースを管理する必要があります。

 

Nutanix とは?

Nutanixは、エンタープライズクラウドプラットフォームを提供する企業です。ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)を核とし、ストレージ、コンピューティング、ネットワーキング、仮想化を統合したソリューションを提供しています。

 

Nutanix Cloud Clusters on Microsoft Azure とは?

Nutanix Cloud Clusters(NC2) on Microsoft Azureは、NutanixのHCI技術をMicrosoft Azureのクラウド環境で利用できるようにするサービスです。このサービスにより、ユーザーはAzureの柔軟性とスケーラビリティを活用しつつ、Nutanixのシンプルで効率的なインフラ管理を享受できるようになります。特に、ハイブリッドクラウド環境の構築やマルチクラウド戦略の実現において大きなメリットを提供します。

 

ハイブリッド・マルチクラウド管理の理想形は、オンプレミスとパブリッククラウドを統合された管理基盤で運用することです。

 

これを実現するのが、NC2 on Azure です!

 

NC2 on Azure はMicrosoft Azure 上のベアメタルインスタンスとして提供されます。

これにより、オンプレミスのNutanixからクラウドにまたがって監視/管理/運用の統合管理が可能となります。

 

Nutanix Cloud Clusters (NC2) on Microsoft Azure ⽇本リージョン提供開始

2023年11月9日に、NC2 on Azure の日本リージョン(東日本)提供開始が発表されました。

詳細はこちら

ハイブリッド・マルチクラウドの統合管理はもちろんのこと、以下のようなAzure独自のメリットも享受することができます。

  • Microsoft Azure Consumption Commitment (MACC) プログラムからソフトウェアおよびハードウェアを利⽤
  • 拡張セキュリティ更新プログラム (ESU)
  • Azure ハイブリッドベネフィット (AHB)
  • Azure Marketplace からの NC2 ライセンス購入

 

ユースケース

日本リージョンが利用可能になったことで以下のようなケースにおいてNC2 on Azure を活用いただくことができます。

  • マイグレーション

アプリケーションのリファクタリング不要で、あらゆるアプリをあらゆるクラウドに移行することが可能。

  • ディザスターリカバリ

あらゆるパブリッククラウドに迅速にDR構築が可能。

  • オンプレミス拡張

季節変動や事業拠点の拡大に応じてパブリッククラウドへの迅速な移行が可能。

 

まとめ

このサービスの最大の特徴は、オンプレミス環境とクラウド環境の間でシームレスなデータとアプリケーションの移動が可能になることです。これにより、ITリソースの最適化、コスト削減、運用の効率化が実現します。また、NutanixとAzureの両方のセキュリティとコンプライアンス機能を利用できるため、企業のデータ保護基準を満たしながら、クラウドの利便性を享受できます。

 

 

この記事を書いた人

髙橋 和輝
髙橋 和輝
テクニカルマーケターとして、新技術の検証、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!
学生時代はアプリ開発に興味がありましたが、インフラ、セキュリティ事業を経て、現在はクラウド屋さんになっております。
コロナ禍前は、月1で海外旅行にいくなどアクティブに活動していましたが、最近は家に引きこもってゲームが趣味になっています。

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