Azure IaaS環境にWordPressを構築してみる①

 

皆さんこんにちは!今年の4月よりテクニカルマーケとなった森と申します。

 

今回は、Azure Virtual Machine(以降AzureVM)上にWordPressを構築する手順を

数回に分けてご紹介します。

これまでクラウド系全般の技術に触れてこなかった私が、操作に慣れるため作成してみました。

 

その第一弾として、AzureVMの作成、PHPインストール方法です!

 

 

はじめに

今回構築する環境などの前提条件、バージョン情報は下記の通りです。

■前提条件

個人ブログを想定したWordpress環境の構築

■環境

Virtual Machine:Azure Virtual Machine (B2s)

※Azure Virtual Networkも合わせて構成することができます

OS:Ubuntu 22.04

Apache2:最新バージョン

PHP:8.2

MySQL:8.0

WordPress:6.2

1.Virtual Machineの構築

まず初めに、AzureVMを作成するため、AzurePortalサイトにアクセスします。

ページ上部に「リソースの作成」があるので、そちらを選択します。

 

「仮想マシン」>「作成」を押下することで、AzureVMの作成画面まで遷移します。

 

ここからはAzureVMのマシンやインストールするOS等の細かな設定していきます。

 

#プロジェクトの詳細

 

#インスタンスの詳細

#管理者アカウント

#受信ポートの規則

#ディスク設定

ネットワーク、管理、監視、詳細、タグについては、今回はデフォルトのままとします。

 

無事デプロイが完了しました。

 

TeraTerm等のソフトウェアを利用し、①で作成したAzureVMにアクセス(SSH接続)します。

※SSH用のポート:22は受信ポートの規則の中で開放済みです。

 

Tera Termを起動したら、ホスト名にAzureVMのIPアドレスを入力します。

ユーザ名とパスフレーズは①の管理者アカウントでログインします。

 

無事アクセスができました。

 

2.PHPのインストール

次に、作成したAzureVMにPHPをインストールしていきます。

 

Ubuntuの場合、標準で登録されているPHPバージョンはOSバージョンによって異なります。

〇Ubuntu 20.04 = php7.4

〇Ubuntu 22.04 = php8.1

 

コマンドで確認してみましょう。

$ apt list | grep php

 

実行結果は下記です。

php-all-dev/jammy 2:92ubuntu1 all

php-cgi/jammy 2:8.1+92ubuntu1 all

~~~~省略

php8.1-xml/jammy-updates,jammy-security 8.1.2-1ubuntu2.11 amd64

php8.1/jammy-updates,jammy-security 8.1.2-1ubuntu2.11 all

 

コマンド結果から、Ubuntu22.04ではphp8.1が標準インストールされていることがわかりました。

8.2をインストールするには、追加で作業が必要です。

PHPのリポジトリを追加することで、8.2に限らず8.0等のバージョンもインストールすることができます。

 

以下のコマンドを実行してみます。

$ sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php

 

リポジトリが正常に追加された、先ほど実行したコマンドで確認します。

※実行結果が増えるため、8.2を追記しています。

$ apt list | grep php8.2

 

PHP8.2が追加されていることがわかりました。

 

PHP8.2をインストールする前に、パッケージ情報を更新します。

$ sudo apt update

 

アップデートが完了したら、PHPのバージョンを指定して、インストールします。

$ sudo apt install php8.2 -y

 

PHPがインストールされたか、コマンドを実行してみます。

$ php -v

無事インストールされましたね!

 

最後に

今回はAzureVMの作成とPHPのインストールまでを実施しました。

次回はWebサーバー(Apache2)の設定からご紹介します!

この記事を書いた人

森 信之介
テクニカルマーケターとして、ブログ執筆、セミナー講師を行っております!