データ活用を実現するDatabricksのテクノロジー

Apache SparkとPhoton

高速演算処理でハイパフォーマンス・低コストを実現

Apache Sparkは、データ処理を高速に行うためにHadoopの技術を進化させたものですが、Databricksは独自の技術であるPhotonを使用して、Apache Sparkを更に高速化しています。

そして、TPC-DS(Transaction Processing Performance Council Decision Support)のベンチマークテストにおいて、世界新記録を樹立するなど、従来のデータウェアハウスと比較して大幅に高速に動作します。

Databricksの費用は、計算処理に必要なコンピューティングリソースの使用時間に応じて課金されます。

Databricksは高速で動作するため、計算処理が短時間で済ませられ、コストを削減することができます。また、データの保存場所として、安価なクラウドサービスのデータレイクのストレージを活用することで、データ保存費用を抑えることが可能です。

また、代表的なクラウドDWHサービスと比較すると、データ量が増加するとコスト差が拡大する傾向があります。

データ基盤の費用が増加すると、データ活用プロジェクトの損益分岐点が上昇するため、コスト重視でDatabricksを採用する企業も増加しています。

Delta Lake

全てのデータにACIDトランザクション保証

Delta Lakeは、データレイクハウスを実現するOSSのデータフォーマットです。Apache Parquetをベースにトランザクションログの機能を追加しています。

Delta Lakeでは、すべてのデータ更新処理がトランザクションログに記録され、ACIDトランザクションが実現されます。
また、タイムトラベルや監査ログとして活用することもできます。さらに、データのパーティショニング、データスキッピング、Z-Orderingなどの機能が提供され、必要なデータに高速かつ簡単にアクセスすることができます。

Delta Lakeは、バッチ処理やストリーミング処理のいずれでも書き込みが可能で、データパイプラインをシンプルにする効果もあります。

Unity Catalog

ユーザーやデータへのアクセスを集中管理

Unity Catalogは、Databricksで提供されるデータガバナンスソリューションです。

Unity Catalogを使用することで、すべてのワークスペースに対して、ユーザーやデータへのアクセスを集中管理することができます。

各ユーザーはUnity Catalogで許可される権限に基づいて、データにアクセスすることができます。また、Unity Catalogはデータのリネージュ機能を提供し、データ加工や統合の変遷を自動的に取得し、データフロー図として可視化します。

これにより、ユーザーは利用するデータについて理解を深め、データ管理者はデータ変更が下流にどのような影響を与えるかを把握することができます。

re dashとML Flow

BIダッシュボードもAI活用も標準提供

Databricksは、ワンプラットフォームでデータ基盤やAI活用の機能を提供します。Delta Lakeなどのデータフォーマットから、BI活用のre dash、AI活用のML Flowまで幅広い機能が利用できます。

従来のクラウドDWHを利用したさまざまなプラットフォームをつなぎ合わせるアーキテクチャでは、データサイロが起こり、ポリシーの一貫性がなく、ツールがバラバラでチームの生産性が低下することが問題でした。

しかし、Databricksのようなワンプラットフォームを活用することで、不必要に効果的に複雑になることなく、チームの生産性を向上させることができます。

Note Book

ブラウザベースでコラボレーション

Databricksでは、ノートブックを利用してデータの処理や分析が簡単に行えます。このノートブックは複数人での共同編集が可能で、効率的なコラボレーションを実現します。さらに、変更履歴を管理する機能も備えています。

サポートされている言語はPython、SQL、Scala、Rと多岐にわたり、ユーザーは任意のライブラリを追加して環境をカスタマイズできます。定期的なタスクの場合、スケジュールされたジョブを設定し、マルチノートブックワークフローを自動で実行することができます。

Databricksが事前に用意したデフォルトのノートブックも用意されており、これを使って自社データを簡単に接続・利用することができます。