株式会社エヌジーシー様:事例のご紹介

商社 ERP 構築事例

全社的な生産性の向上を目指し基幹システム「GRANDIT」をパブリッククラウドに移行。
将来のワークスタイル変革の可能性を切り開く。

企業名: 株式会社エヌジーシー
所在地: 〒102-0083 東京都千代田区麹町 5-7-2 麹町 M-SQUARE ビル 7 階(東京本社)
業種・業界: 商社(映像機器)
事業内容: 映像編集システム、デジタルサイネージ、気象システム、CG 関連のコンサルティング、開発、販売、サポートの提供
資本金: 5000万円
売上高: 36億円
従業員数: 57名(2015年3月31日現在)
導入モジュール: 基幹 Suite(販売、調達在庫、経理、債権、債務)
連携ソリューション:Azure




(写真左)株式会社エヌジーシー コーポレートサービス部 小林 真 氏 (写真右)株式会社エヌジーシー コーポレートサービス部 松永 みき 氏


事例概要

1985 年 7 月に日商エレ中核グループ会社として設立された株式会社エヌジーシー様は、映像編集機器の販売や構築に加え、デジタルコンテンツ制作、放送・通信市場等、長年の経験と最先端技術を積極的に導入し、ソリューションの開発、販売、運用サービスの提供に携わっています。

課題

• 社内アカウント管理の煩雑化
• 高額な総保有コスト(TCO)
• バックアップ作業の付加
• Windows Server 2003 のサポート終了に向けた移行の必要性

導入効果

• Azure Active Directory による認証情報管理の簡易化
• TCO の大幅な削減
• 容易で安全なデータ管理
• テレワーク実現の検討


生産性の向上を目標に進み始めた社内システムの見直し

株式会社エヌジーシー様では 2012 年 5 月の事務所移転後から、プライベートクラウドを導入していました。
当時は管理の簡素化を狙っていましたが、約 3 年が経過する中でシステムの追加が重なり、2014 年の夏ごろから高額な維持費用と管理の煩雑さが問題視され始めました。
人事・経理・総務を中心とした事務機能と営業部門のサポートを行うコーポレートサービス部の小林真氏は「管理のための管理が複雑になり、セキュリティのために苦しめられている状況に陥っていた」と話します。
特に、さまざまなサービスの ID とパスワードの管理が大きな負担でした。社員1人あたりのデバイスの増加も相まって、小林氏たちが管理する ID とパスワードの数は増加し続け、その数は社員数の約 4 倍(2015 年 3 月時点)になってしまいました。
ブラウザ上での操作が可能で、「完全 Web」を掲げる GRANDIT は、比較的運用コストの少ないものでしたが、稼働環境の Windows Server 2003 のサポートが2015年7月に終了するため、刷新に迫られていました。
加えて、機器の老朽化による社内サーバーバックアップ作業の不具合も顕在化し始めたところでした。
新年度が始まる 2015 年 4 月には、同社の全体会議で、諏訪和由社長が「生産性の向上をゴールにして社内全体を見直そう」と、ワークスタイルの変革を行うことを宣言。そこで、緊急性も重なり、基幹システムである GRANDIT が最初の改革ステップの対象とされ、エヌジーシーでは、会社全体の生産性の向上を狙うための効率化を目指すこととなりました。


Microsoft 製品との親和性が決め手

GRANDIT のカスタマイズと Azure 移行を一挙に実現

GRANDIT の移行についてエヌジーシーから相談を受けた日商エレは、今後の IT インフラ全体を見据え、クラウド上での GRANDIT 稼働を提案しました。
総合的なコスト軽減を目指すエヌジーシーの立場を考えると、パブリッククラウドの「初期費用が少なくて済む」という点は大きなメリットでした。
さらに、バックアップ機器に不具合が出始めていた点やシステム管理専従者がいない点も、パブリッククラウドの導入によって業務効率の改善が期待できる点でした。
また、GRANDIT は Microsoft 製のデータベースを使用しているため、Azure 上で稼働した場合には、エヌジーシーで導入している Office 365 や Active Directory のようなMicrosoft サービスとの連携も容易で、運用時の業務効率改善が見込めました。
そこで日商エレは、従来の Active Directory と連携できる Azure Active Directory を活用した上で、元来 Windows Server 2003 対応だった GRANDIT1.4.2.(エヌジーシーの使用するバージョン)のカスタマイズを、クラウド基盤である Azureへの移行と合わせて実施することにしました。
このため、アプリケーションとクラウド基盤の移行を分けて対応する必要がなくなり、工期の短縮とコスト削減につながる計画ができあがりました。
エヌジーシーが GRANDIT を社内サーバーで運用していたのは、扱う情報が経理情報や社員の個人情報など機密性の高いものが多く、社内で管理したいという意向が強かったためでした。
クラウド化に抵抗を持つ社員も多かったとのこと。
「社内サーバーでの運用に安心感を得ていたのかもしれません」(小林氏)。
日商エレの提案を受け、コーポレートサービス部は、日本Microsoftのオフィスを見学するなど、専門的なセキュリティ対策の下で定期的にバックアップを取ることができる点について情報の収集・発信を行いました。
同部の松永みき氏は「エヌジーシーは Windows プラットフォームで稼働するアプリケーションが多く、Azure に実装すれば今後の OS のサポートやバージョン管理の問題を回避し、Azure Active Directory を利用して複雑になった ID・パスワード、デバイス管理を一元化することができる」と利点を説明しました。
こうして、当初抵抗感の残っていたエヌジーシーでは、徐々に GRANDIT と Azure を合わせて刷新した時の業務効率化が理解されていき、日本初の Azure 上でのGRANDIT 稼働に踏み出すことが決まりました。

インターネット回線の見直しやテレワークの実現への検討まで業務全体の見直しと効率化へ

基幹システムの Azure への移行が決定すると、ほかのシステムにも影響が波及していきました。
エヌジーシー社内で、クラウド移行後のレスポンス悪化を不安視する声があったことを受け、日商エレ側でパフォーマンス検証を行いました。
パフォーマンス検証は、日商エレがエヌジーシーと同じシステム・データをってテスト環境を構築したものでした。また、回線の変更を行った結果、費用は3分の1で速度は 20 倍になるという飛躍的な改善につながり、社内サーバーでGRANDIT を運用するのと変わらないレスポンスを得ることができました。
この結果を受け GRANDIT の Azure 上での稼働を前に、エヌジーシーからは「クラウドへの理解が深まったので、ほかのファイルサーバーなども順次 Azure への移行を進めていきたい」(松永氏)という要望も出てきています。特に、すでに導入が済んでいる Office 365 については、今後はウェブベースでドキュメント管理可能なSharePoint や、在席状況を細かく確認できる Skype for Business など、より幅広い活用を行う予定です。
さらに、社内ではかつてから要望のあった本格的なテレワーク実現に向けた検討も始まりました。
松永氏は今後について、目標としている生産性の向上にとどまらず、「テレワークにも踏み込んで、幅広くクラウドの可能性を検討していきたい」と話しています。

*Microsoft, Azure, Windows Server, Active Directory, Office 365, Windows, Skype は、米国 MicrosoftCorporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。その他、記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。