セキュアな業務環境としてクラウド PC「Windows 365」を採用Windows365で、ビジネスパートナーを含む仮想デスクトップ環境を最適化。導入時の負荷も最小限に、運用保守の手間を10分の1に削減

アバントグループ様Windows365 導入事例

(左より)
株式会社アバントグループ グループIT推進部 IT企画グループ長 斉藤孝之氏
株式会社アバントグループ グループIT推進部長 加賀武久氏
株式会社アバントグループ グループIT推進部 IT企画グループ アシスタントマネージャー 花野俊輔氏

セキュリティと使いやすさはそのままVDIの問題点を解決
わずか1ヶ月でのサービスイン
問い合わせほぼゼロ コスト最適化を実現

企業名:株式会社アバントグループ
1997 年の創業以来一貫して「経営情報の大衆化」をミッションに掲げてきたアバントグループのホールディングス会社。2022 年 10 月に組織再編により現在の社名に変更。グループ全体の戦略策定と舵取りを行っている。

ビジネスの最前線をセキュアに保つ仮想デスクトップ環境を刷新

株式会社アバントグループ(以下、アバントグループ)は、2022年10月の組織再編によって事業領域の住み分けを明確化し、株式会社アバント、株式会社インターネットディスクロージャー、株式会社ジール、株式会社ディーバの4つの事業会社からなるグループ全体の戦略策定と舵取りを行い、シナジーの最大化に注力。「100年企業の創造」という企業理念の下、世界に通用するソフトウェア会社を標榜している。

このアバントグループにおいて、以前から重要視されてきた ITインフラの1つに仮想デスクトップ環境がある。会計業務のサポートを行う場合や、お客様のシステムの開発から運用までを担うにあたって、ローカルのストレージにデータを保存できないように従業員の PC をシンクライアント化することは、セキュリティ上とても重要なポイントだ。

しかし、クラウド上に仮想デスクトップ環境を構築し、運用開始してから約2年の間に当初の想定に対する「現場の状況」が変化したことで、いくつかの課題が表出してきたという。
運用を開始した2019年当初は4つの事業会社と、それぞれのビジネスパートナーのエンジニア、合わせて数百名が利用する大規模な環境を想定。そのコストを最適化するべく従量課金制のクラウドライセンスを利用し、複数のユーザーでリソースを共有する「マルチセッション接続」の環境を構築していた。しかしその後、利用方法や利用ユーザー数が変化したことで、最小限のユーザーからスモールスタートで運用できる環境が望ましくなってきたのだ。
課題は、それだけではなかった。グループ内で活用する IT インフラに関しては、アバントグループがライセンスを調達して、それを利用する各事業部門に課金する IT チャージバックモデルで運用しているのだが「従量課金制」ならびに「マルチセッション接続」方式では、1ユーザー当たりの利用金額が常に変化するため、各事業部門の IT予算が立て難かったという。
加えて、グループ内で利用しているアプリケーションの一部がうまく仮想デスクトップ環境で動作しなかったという問題もあり、新しい環境へ移行することが望まれていた。

こうしてアバントグループが新しい仮想デスクトップ環境の検討を開始した頃に、日商エレクトロニクスからタイミングよく提案されたのが、Windows 365だった。
Windows 365はWindowsをSaaS (Software as a Service) として利用するサービスで、クラウドPCとも呼ばれている。

コメント:
Windows 365 は、ローカルの Windows を使っているのとほとんど変わりません。動作も非常に安定しています。

セキュリティレベルはそのまま、使いやすい仮想デスクトップをWindows 365で実現

Windows 365が、アバントグループの新しい仮想デスクトップ環境として最適だと評価された主な理由は下記の3点だ。

    • 1.従来の仮想デスクトップサービスと比較して導入・運用が容易
    • 2.従来のセキュリティ施策を踏襲できる
    • 3.1ユーザー単位で、定額の専有リソースを提供

Azure ADに事前に設定を行えば、ユーザーへの展開をシンプルに実現できる。モバイルデバイス管理ツールである Microsoft Intune を通じてアプリをインストール、アクセス用の URL を設定するだけで完了するのだ。Windows 365 の割当も削除も数分しかかからない。

仮想デスクトップならではのデータ保護も、Windows 365では実現できる。
個人情報の管理を厳格なセキュリティポリシーに沿って運用していても、肝心の部分が人任せではヒューマンエラーが発生する可能性が否めない。しかしWindows 365 に切り替えれば個人の責任に因らず、データは安全にクラウド上で管理できる。

そして特に大きなポイントとなったのが、ユーザーが専有できるリソースを定額利用できる点だ。ライセンスを1ユーザー単位で簡単に増やせることで各事業部門への導入が容易になった。アバントグループで実施しているチャージバックモデルにも最適な仕組みだったのだ。

日商エレクトロニクスのサポートによって、わずか1か月でサービス開始

こうして2022年6月から開始した日商エレクトロニクスによる環境構築は約1か月で完了。使用感を含めまったく問題なく業務利用できることが確認されると、すぐにグループ内に展開。同年7月からサービスを開始している。
グループIT推進部長である加賀氏と、グループIT推進部 IT企画グループ長である斉藤氏は、日商エレクトロニクスは「信頼できるパートナー」だと声を揃える。
「社内ITの企画・構築・運用を行う私たちグループIT推進部のメンバーはほんの少数です。日商エレクトロニクスさんのようにマイクロソフトの製品、サービスに対して深い知見を持った IT パートナーに頼ることは当然です」(加賀氏)
「今回も当グループにとって最善の提案をしてくれました」(斉藤氏)

一方で、スムーズに進められていた中でも「いくつかの技術的課題や疑問も生じていた」と加賀氏たちは振り返る。
特に課題となったのが「Windows 365におけるMicrosoft Teams (以下、Teams)の最適活用について」だったと加賀氏たちは声を揃える。物理PCでTeamsを使用するのとは異なり、Windows 365でTeamsを最適活用するために必要な手順があったのだ。

日商エレクトロニクスとの窓口に立った花野氏は「こうした課題や疑問に対するレスポンスの速さ」がプロジェクトの短期化を支えたと話す。
「Teamsに専用のスレッドを作っていただき、そこにコミュニケーションを集約できたのも良かったです。メールベースで課題管理用ファイルをやり取りする従来の方法よりもスピード感をもって密なコミュニケーションが取れました。」

サービス開始後に日商エレクトロニクスでは、 Windows 365 でのマルチモニターの設定方法や Teams を最新化する方法などユーザーが迷いそうな点に関して Tips 集も作成。今はその Tips 集を花野氏たちが部内でアップデートし続け、社内に展開されている。

コメント:
スピード感をもってさまざまなプロジェクトを進めるためには、豊富な経験と知識を持った IT パートナーに頼ることは当然です。

サービスをリリースした後の「問い合わせ」は、ほぼゼロに。コストの最適化も実現

Windows 365導入後は「運用負荷の軽減」と「コストの最適化」が実現できている。
既存VDIシステムは、多い時で1週間に2~3回程度ログインの不具合等の問い合わせが来ていた。利用者によっては休日の問い合わせも発生していたが、Window 365導入後はそのような対応がほぼなくなったという。
「今現在、アバントとディーバの 2 社と、そのビジネスパートナーのユーザーに活用してもらっていますが、満足してもらえているのだと思います。私たち IT を運用保守する立場からすれば『クレームがないのは好評の証』ですから。全体的に見て、運用保守の手間は 10 分の 1 程度に減っていると感じます」(花野氏)。
中にはWindows の PC だけではなく、Mac や iPad など複数のデバイスでWindows 365を活用している役員もいるが、導入後はトラブルの連絡や相談は一切ない。
また、1ユーザー単位で利用できるようになったことで、1ユーザー当たりのコストが大幅に削減。従前の環境に比べ、7割近くもコスト削減できたという。

Windows Autopatch や Power BI Pro などをフルに活用してさらなる利便性を

今後の運用については「Windows Update の適用」が課題となっていたが、Microsoft 365 E5 に含まれている新サービス「Windows Autopatch」の活用で運法保守をさらに省力化できる予定だ。
Windows Autopatchを活用すれば、Windows 365 やMicrosoft 365 アプリなどの更新管理をマイクロソフト側に委ねることができるからである。昨年、Microsoft 365 のライセンスをE3からE5へと切り替えていたアバントグループにとって、このサービスの登場も「ちょうど良いタイミングだった」と花野氏は笑顔を見せる。

加えて加賀氏は、Microsoft 365 E5 のライセンス活用を深めることが、グループ内で取り組んでいるDXの推進に好影響を与えるだろうと話す。
「第一に考えているのが、全社的なデータの分析・活用です。E5 のライセンスには Power BI Pro が含まれていますので、グループ全体に展開することが可能です。BIと言えば経営層の活用に偏りがちですが、市場の変化やビジネスのスピード感が増していく中で、各現場を支えるチームがデータを縦横に分析・活用していくことは、非常に有効だと思います。そのほか E5 には数多くのサービスが含まれています。適正に活用を深められるよう、日商エレクトロニクスさんには変わらぬサポートをお願いします」

コメント:
日商エレクトロニクスのサポートはレスポンスが早くて安心感があります。難しい課題でもすぐに対応してくれます。

Windows 365 概要資料

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