Citrix Cloud with WVDのメリットとは?ズバッと解説!

Citrix Cloud with WVDのメリットとは?Citrix社員が解説!

VDI/DaaSをご検討されている方々の中で、MicrosoftのWindows Virtual Desktop(WVD)が注目を浴びていますが、Citrix社が提供しているCitrix Cloudとも機能のコラボレーションができることはご存じでしょうか?WVD単体で利用する際と、Citrix Cloudと連携して利用する場合の違いについて、気になるかと思います。

そこで今回は、コロナ禍で業務のトランスフォーメーションが模索される2020年5月26日に開催したセミナーで、Microsoft社、Citrix社それぞれのスペシャリストに解説いただいたCitrix Cloud with Windows Virtual Desktop(WVD)のポイントやメリットについてご紹介いたします!

    • VDI on Azureを使ったリモートワークを検討してる
    • WVDとCitrix Cloudの違いを知りたい
    • Citrix Cloud with WVDを利用するメリットを明確にしたい

上記のような興味や疑問をお持ちの方、リモートワークの推進を検討されている方はぜひご一読ください。

※なお、セミナーの内容はオンデマンド動画でもご覧いただけます。詳細について知りたい方は下記よりご確認ください。
>>Microsoft&Citrix登壇 Windows Virtual Desktop/ Citrix Cloudに関するオンデマンド動画はこちら

 

1.WVD(Windows Virtual Desktop)にも弱点はある!?

WVD(Windows Virtual Desktop)がリリースされた間もないころは管理用UIが標準装備されていなかったため、コマンドを打って管理する必要がありました。そのため、管理UIが整備されているCitrix Cloudとの組み合わせが推奨されておりました。しかし、最近のアップデートでは新たにWVD専用の管理UIがAzureのGUI(ARM)に統合されるようになり、環境のデプロイや運用管理を容易にできるようになっています。

Azureの中で仮想マシンを展開する、ネットワークを作る・・・など、Azureを操作するのと同等のイメージでWVDも管理できるようになりました!

WVDの管理UI「WVD ARM Integration」

Citrix Cloud with WVD メリット

※現在、パブリックプレビュー中です。本番環境でのご利用はお控えください。

 

しかし・・・・。

WVDの管理UI「WVD ARM Integration」を利用したとしても、ネットワークの閉域化や、電源管理などVDIを運用していくうえで求められる細やかな要件については対応できません。WVD単体では満たせないニーズがまだまだ存在しているのです。

▼ WVD単体で満たせないニーズ

  • ネットワークの閉域
  • インテリジェンスな電源管理
  • オートスケール
  • VDIで求められる細やかな要件

WVDをご検討の際には、ライセンスなどのコストメリットだけでなく利用状況/要件を見極めて、最適な設計とソリューションの組み合わせを選択することをオススメいたします。それでは、Citrix Cloudと組み合わせて利用する場合、どのようなメリットを得られるのでしょうか。

 

2.Citrix Cloud with Windows Virtual Desktopのメリットとは?

WVDに対するCitrixの位置づけ

Windows Virtual Desktop(WVD)は大きく分けると、2つのコンポーネントに分けられます。仮想デスクトップへのセッションのコントロール担うコントロールプレーン部分と、実際の仮想デスクトップが稼働するAzureのワークロードの部分です。このうちコントロールプレーンの部分をCitrix Cloudに置き換えることにより、多様な要件にマッチする高度な管理環境でより安全で快適なVDI環境を利用できます。

Citrix Cloud with WVD メリット

 

Citrix CloudのWVDに対する付加価値はこれだ!

▼Citrix Cloud with WVDとWVDの比較表

Citrix Cloud with WVD WVDのみ
ロケーションに応じた最適な接続
および閉域接続
Citrix Gateway Serviceにより最も近いGEOに接続
StorefrontをAzure内に構成することで閉域網接続が可能
アップデートによりそれぞれのリージョンへアクセス可能
一部の認証情報が外部ネットワークで流れる
マスターイメージ一括管理
(一括展開と更新機能)
MCSが使用可能 テンプレートからの一括展開のみ
認証の手間を省く
シングルサインオン
Active Directory Domain Service(ADDS)
認証は1回
Azure Active DirectoryとADDSの両方が必要
認証は2回
詳細な管理ポリシー ADDSに加えてCitrixポリシーが使用可能 ADDSのみ
自社開発の
画面転送プロトコル
HDX(ICA)の使用ポリシーによる制御 RDP
直感的な管理/運用が可能な
GUIコンソールが充実
StudioおよびDirectorが使用可能  基本的にはPowershellベース
最新のアップデートでGUIが追加

ロケーションに応じた最適な接続および閉域接続

一般的にVDIで快適な操作感とは、クライアントネットワークの遅延が約150ms未満と言われています。この環境をCitrix Cloudでは、Citrix Gateway Serviceによってクラウドで、リモートアクセスに必要な機能を提供しています。従来のようにオンプレミス上にアプライアンスを用意する必要はないので、すぐに導入できます。さらに、Citrix Cloud with WVDは「StoreFront」というwebサーバをAzure内に構成することで、本社とAzure間にExpressRouteというMicrosoftの専用線を引いて閉域網接続が可能になります。下記の図のように認証の部分はStoreFront経由でユーザーが行い、実際の画面転送の部分もAzureと拠点間の閉域網でやりとりされるため、セキュリティを重視する方には最適な構成を実現できます。

Citrix Cloud with WVD メリット

 

ちなみにCitrix Gateway Serviceを利用する場合、エンドユーザーのトラフィックを自動的に近い場所にてルーティングします。VDI環境を利用すると動作が遅いなどのケースもありますが、少しでも改善できるような仕組みが導入されています。日本で利用する場合、Azureの東日本リージョンを経由するので安心です。

マスターイメージ一括管理(一括展開と更新機能)

多数のVDI(仮想デスクトップ)を展開する環境において、展開した後はOSやアプリケーションの更新が発生するため、ここの工数をいかに減らすかがVDI環境選定の重要ポイントになります。

Citrix Cloudにはマスターイメージの更新機能としてMCS (machine creation service)が装備されています。
一括展開だけではなく、展開済みのマシンの一括更新や何か問題が起きた際のロールバックも可能です。
特に更新時は、ユーザーのログオフ時に実行するなどユーザーの利便性を損なわずに実行することができます。
そのため、管理者、ユーザーともに負担をかけずにVDIを利用することができるのです。

 

Citrix Cloud with WVD メリット

 

認証の手間を省くシングルサインオン

WVDを単体で使った場合はAzure Active Directory(Azure AD)の認証と、Windowsデスクトップにつなぐ際のActive Directoryの認証で、二段階のログインが必要となってしまいます。
Citrix Cloud with WVDの場合、ユーザーがアクセスする時にActive Directoryのアカウントでログインし、ポータル画面からVDI(仮想デスクトップ)のアイコンをクリックするだけです。改めてID、パスワードを入力することなくシングルサインオンにてデスクトップを起動することができます。

Citrix Cloud with WVD メリット

自社開発の画面転送プロトコル

Citrixは、オンプレミスの時代から画面伝送のプロトコルの自社開発を続けています。ネットワークがそれほど潤沢でない昔から、使用帯域が少なく遅延に強い環境を実現できる強みを持っています。さらにポリシー制御によって、画面に対してデバイスの共有を停止したり、印刷を禁止したりする設定も可能です。用途ごとに、使用できる帯域を制御することができます。

Citrix Cloud with WVD メリット

直感的な管理/運用が可能なGUIコンソールが充実

主に設定で利用するCitrix Studio、主に監視やトラブルシューティングで利用するCitrix Directorという2つの画面で操作できます。設定や利用状況の分析、詳細な電源管理、トラブル分析など全ての運用感管理を行うことができます。

 

Citrix Cloud with WVD メリット

他にもCitrix Cloudでは、「集約率向上機能」、「VDIに特化した電源管理」「高度なセキュリティ」「コスト削減」などにも独自の技術を注いでいます。WVDが市場に新たな価値を提供するソリューションであるのに対して、Citrix Cloudはその価値を最大化する多様な機能を実装しています。

3.Citrix Cloud with WVDはお金がかかるのか?

Citrix Cloud with Windows Virtual Desktop(WVD)を利用する場合、WVD単体で利用するよりもCitrix社と契約するライセンス分のコストがかかるので懸念される方も多いかと思います。しかし、特に大規模ユーザーでのVDI導入をご検討されている企業様には、考慮していただきたいポイントもございます。

WVD単体で利用するより集約率向上でコスト削減

Citrix Cloudの各種オフロード機能などにより、1VM当たりに集約できるユーザー数はWVD単体より増やすことができます。
大規模ユーザーでVDIを展開する場合、WVDと比較して仮想マシンを1割~4割程度削減できるという参考値もでています。
ランニングコストは、稼働する仮想マシンの台数によっても左右されるのでチェックしておきたいポイントです。

少ない通信量で接続できてコスト削減

上記でもご紹介しているICAの技術で、より少ない通信量でVDIに接続することができます。よって、Azureからのアウトバウンドトラフィックを削減でき、Azure利用にかかるコスト削減にも貢献することができます。
Citrix Cloud with WVD メリット

4.まとめ

コロナウイルスの影響でテレワークの活用が加速し、改めてVDIデスクトップの仮想化に注目が集まっています。そして、WVDを含めてDaaSの市場は多くのユーザーの検討課題として挙がっており、日本市場でも本番環境での導入にフェーズが移っています。 VDI導入の際には多くの場合、コストメリットの最大化が求められます。利用条件や用途をしっかり見極めた最適解を選択するために、トータルでの運用コストも考慮していきましょう。導入を検討されるお客様は、ぜひ弊社に個別にご相談ください。

なお、上記でご紹介した内容についてはMicrosoft社とCitrix社が登壇しているオンデマンド動画でより詳細のご確認が可能です。
お時間があるときに、こちらもご参考にしてみてくださいね!

\Microsoft&CitrixがWVDを解説/

Citrix Cloud with WVD メリットオンデマンド動画を見る

この記事を書いた人

NE + Azure 編集部
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