昨今、パブリッククラウド利用を積極的に検討されている企業も増えてきました。今回は、Microsoft Azure製品の料金を簡単に計算できるツールが公開されていますので、このツールの使い方をご紹介します。



見積もりのマシンスペックと期間

見積もるマシンスペックと見積もり期間は以下としました。

見積もりスペック

<仮想マシン>
OS:Windows
CPU:2Core
RAM:7GB
DISK:100GB

<ストレージ>
種類:オブジェクトストレージ
DISK:2TB

見積もり期間(以下2パターンで1年間Azureを利用した場合のコスト)

(パターン1) 24/365稼働

(パターン2) 土日、平日夜間(00:00~04:00)停止

Microsoft Azure料金計算ツール操作手順

それでは、「(パターン1)24/365稼動」の見積もりを最初に作成していきます。

誰でも閲覧可能なMicrosoft Azure料金計算ツールにアクセスします。
http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/

料金計算ツールのTopページに、おすすめの製品が5つ表示されています。今回は「Virtual Machines」と「Storage」の2つを見積もりします。「Virtual Machines」をクリックすると見積もりツールに追加されます。

画面の下へスクロールすると「Virtual Machines」の見積もり画面が表示されていますので、プルダウンの項目を選択していきます。

  • リージョン:東日本 (世界各地のリージョンと呼ばれるロケーションあります。ここでは東日本を選択します。)
  • オペレーションシステム:Windows (WindowsかLinuxが選択できます。ここではWindowsを選択します。)
  • 種類:OSのみ (構成データベースを選択できます。ここではOSのみを選択します。)
  • レベル:Standard (インスタンスの範囲を選択します。ここではStandardを選択します。)

インスタンスの項目で該当するスペックをプルダウンで選択します。

  • インスタンス:2コア、7GB RAM、100GB

Azureでは、アプリケーションのあらゆるニーズを満たすことのできるさまざまな仮想マシン(VM)が用意されています。例えば「開発に適したVM(Aシリーズ)」から「GPUが有効なVM(Nシリーズ)」などシリーズと呼ばれるVMの用途ごとに区分されています。各シリーズの詳細は以下サイトに記載されています。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/series/#a-series

利用期間は2パターン見積もりますが、まずは24/365パターンから作成していきます。利用期間は最大1ヶ月分指定できます(ここでは利用時間:744を入力しHoursを選択します)。本料金計算ツールの最後に見積もり結果をExcel形式でエクスポートできます。エクスポートしたデータ内にAnnual Total(年間総額)が記載されます。

次にストレージを見積もるため、料金計算ツールのTopへ移動します。

「Storage」の見積もり画面をクリックすると見積もりツールに追加されます。

画面の下へスクロールすると「Storage」の見積もり画面が表示されていますので、プルダウンの項目を選択していきます。

  • リージョン:東日本 (世界各地のリージョンと呼ばれるロケーションあります)
  • 種類:ブロック Blob Storage (他にもFileStorageなどがあります。ここではオブジェクトストレージであるブロックBlob Storageを選択します)
  • 種類:OSのみ (構成データベースが選択できます。ここではOSのみを選択します)
  • レベル:Standard BLOBストレージアカウント
  • 冗長性:LRS (3つのオプション※があります。ここではLRSを選択します)
  • アクセス層:ホット (3つオプションがあります。ここではホットを選択します)
  • 容量:2TB (1024換算で計算されています)

※Windows Azure ストレージには、BLOB、テーブル、キュー向けの以下の冗長オプションが3つあります。3つのオプションを簡単に纏めると以下の通りです。
LRSは、同一リージョン内でデータのコピーを3つ保持するようになっています。
GRSは、プライマリーリージョンからセカンダリーリージョンにデータがレプリケートされます。
A-GRSは、GRSに加えてセカンダリーリージョンへのデータにも読み取り専用アクセスを可能にします。

各操作の数値は実施頻度に応じて調整してきます。今回はデフォルト値で見積もりします。

サポートは「DEVELOPER」「STANDARD」「PROFESSIONAL DIRECT」の3種類から選択できます(ここでは標準的な「STANDARD」を選択します)。サポートレベルの違いは、アドバイザリ サービスの有無や初回の応答時間に対するレスポンスなどです。詳細は下図の赤い円で囲われたインフォメーションアイコンをクリックするとサポート内容をご覧いただけます。

本料金計算ツールの最後に見積もり結果をExcel形式でエクスポートできます。見積もりデータを保存し、「(パターン1)24/365稼動」の見積もり作成は終了です。

今回、利用期間「(パターン2) 土日、平日夜間(00:00~04:00)停止」を見積もるため、同じ手順で見積もりを作成していきます。変更箇所は仮想マシンの稼働時間のみとなりますので作成した見積もりテンプレートをそのまま流用していきます。

【変更前】 744
【変更後】 460

先ほどと同様に見積もりデータを保存し、「(パターン2)土日、平日夜間(00:00~04:00)停止」の見積もり作成は終了です。

まとめ

Azure料金計算ツールを使うことで簡単に見積もり作成ができます。
今回のサンプル見積もりの結果は以下の通りで、24/365稼働に比べて土日、夜間停止は約16%ダウンでした。

<仮想マシン>
OS:Windows
CPU:2Core
RAM:7GB
DISK:100GB

<ストレージ> 種類:オブジェクトストレージ
DISK:2TB

月額 年間
(パターン1)24/365稼動 60,386円 724,647円
(パターン2)土日、平日夜間(00:00~04:00)停止 50,653円 607,838円

この記事を書いた人

佐藤格史
佐藤格史
プリセールス担当
セキュリティ事業部にてエンジニア経験を積み、複数の大型プロジェクト案件のPMを経て、現在はプリセールス業務に従事。